我が家の長男・9歳(小4)は最近、めっきり本を読みません。もっぱらYoutubeなどの動画を見ています。長男にも本をもっと読んでほしいので、毎晩の読み聞かせをすることにしました。
寝る前に1章だけ、私が読み聞かせ → 気になったら、続きは自分で読んでもいいよ~作戦です。(まだ自分で読むまでは実現していませんが…)
そしてこれを機に、ずっと気になっていた「Kindle Unlimited読み放題」に申し込みをしました。最初の30日間は無料体験ができ、そのあとは月額980円。本を1冊買うのとほぼ同じくらいの料金で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題。複数のデバイスで読めるので家族みんなで読むこともできます。
今月申し込みをしたばかりなので、これからたくさん本を読んで、よかったと思うものをレビューしていこうと思っています。
この本を選んだわけ
さて、話を本を読んでくれない長男に戻します。要は、本は嫌いではないけれど、分からない漢字が出てきたりして、スラスラと読めないから面倒くさいそうです。でも読まないままに年を重ねていってしまうと、苦手意識も積み重なってしまいます。本を読め読め、と言っても全く効果ないし、それで嫌いになられても困るので、小4くらいが本に対する意識を変える分岐点なのかもしれないと考え、読み聞かせをして本に少しでも親しみをもってもらえるよう、がんばります!
読書は楽しい!と思ってもらいたいので、基本はKindle Unlimited読み放題の中から、長男の好きなものを選ばせることにしました。ロボットや恐竜、虫が好きな長男が選んだのがこちら。
ロボットに反応しただけですが、読み進めると主人公は9歳で小学4年生になったばかり、という長男と同じ設定。そして、途中で私も長男もウルッとしてしまうシーンもあって、1作目からおすすめの本にあたりました!
あらすじ
学校の帰り道、「ロボットかします」という店を見つけた健太は、自分のこづかいで弟ロボットを手に入れた。願いがかなって楽しい日々が続いたが、兄として我慢しなければならないことも出てきて、けんかすることも。第19回小川未明文学賞大賞受賞作品。
(Amazon公式サイトより)
自分のお小遣いで「弟ロボット」をレンタルしてしまう所なんかはファンタジーですよね。でもそのファンタジーの設定が、よくある日常生活の中で描かれていくのですんなりと共感できてしまいます。
この本はおすすめ!
特に上の子、「お兄ちゃん・お姉ちゃん」の立場の子供たちは共感がしやすいと思うんです。
我が家の子供たちは年齢が5歳、離れています。長女が産まれる前は、よく「妹が欲しいな~」と言っていました。今でさえも、今度は弟が欲しいな~と言います。子供の時って無いものねだりで、自分も妹が欲しい…お姉ちゃんだったらよかったのに…とか、そういう話をしていた記憶があります。
でも実際に下の子が産まれてしまったら、嬉しいし可愛いけれど、なんだか思っていたのと違う…なんていう、幼いながらに厳しい現実を突きつけられるんですよね。
「お兄ちゃんなんだから、譲ってあげなさい」とか「お姉ちゃんなんだから1人でできるでしょう」とか…。
私も長男についつい言いたくなってしまうシーンが毎日のようにあります。「お姉ちゃんなんだから」という言葉が大っ嫌いだったと言っていた友人もいましたっけ。
9歳にして、理想と現実のはざまで揺れる健太。その気持ちはよくわかる。そして、そういう苦い思いは子供たちの成長に必要なこと。
設定的(兄妹関係)に長男にはドンピシャだったのもありますが、この本で「あ、この気持ちわかる」とか「え…!?」とか色んな気持ちを感じてくれたはずです。子供の心に、少しだけでも爪あとを残してくれる…そんな本だと思います。

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