ジョージタウンから空港に向かう道すがら、世界文化遺産のクラン・ジェティ(Clan Jetties)に立ち寄りました。
ペナン島に到着してから地図を見ていて、ジョージタウンの南東にある、ペナン島の海の玄関口・ウェルド埠頭の所で、海に突き出ている「Traditional Clan Jetties」と言うのが気になっていたからです。
クラン・ジェティ(Clan Jetties)とは…
19世紀ごろに中国からペナン島へ渡ってきた、林さん一族、周さん一族、陳さん一族などの同一姓の方々がまとまって住んでいる水上家屋だそうです。
一族たちはその昔、ペナン島へ出稼ぎにやってきた労働者たち。
その為、貧しい生活でお金もなかったようです。
出稼ぎでも住む家は必要で、もし家を建てると税金を払わなくてはいけません。
そんな中、海の上であれば税金は必要がない事に目を付けた各一族は水上家屋を自ら建て、住みだしたそうです。
そして、その親戚を頼ってまた新たにペナン島にやってくる人たちの為に家屋を増築し…と続けていくうちに埠頭から海の方へどんどんと突き出していく独特の水上家屋が出来たようです。
やはり、海上という立地もあり老朽化も進んでいますし、現在の若い世代は普通に暮らしていけるのでわざわざ水上家屋に住む必要ももはやないので、取り壊す予定もあったようです。
が、2008年にペナン島が世界文化遺産登録をされ、この水上家屋も含まれた事によって取り壊しは中止。
観光収入なども増えたようです。
周さん一族の桟橋へ
私たちは駐車をしやすかったので(笑)
なんだかすっかり観光化され、お土産物屋さんまであります。
行った時が平日の昼間だったためか、お年寄りばかりがいるように見えました。
観光客が興味津々でキョロキョロ歩く中、軒先で我関せず居眠りをするおじいちゃんや、部屋の奥でテレビをみている奥さん。
産まれた頃からこの環境だから、もう慣れっこなのかな~~。
私だったら気になってしまうけど…。
可愛らしいカフェ(?)や…
ヘアーサロン。
時間があればここで長男の髪を切ってみたい!(自分のを切る勇気はありません(笑))
ホームステイのような感覚を味わえそうな宿。
もちろん、海上なのでテラスに出ればオーシャンビュー…。
フェリーが行き来する港なので心地よい、っていう感じではないけれど...。
友人の話によると、夕方とかになると住んでいる人たちが軒先に涼みに出てくるので、雰囲気がぐっと変わるとか。
そんな頃にも訪れてみたいですね。
周さん一族の桟橋見学を終え、あっという間の1泊2日のペナン滞在も終了。
次回はランカウイから車ごとフェリーに乗り込んでペナン島に来るのもいいかもしれません。